東アジア地域の主要都市へのアクセスは、空路で概ね4時間以内であり、世界にむけて開く日本の新しい玄関口となる要素を備えています。実際、政府もアジアの成長と活力を日本に取り込むための「アジア・ゲートウェイ構想」の中でも、沖縄を重要な拠点と位置付けています。
首都圏・関西と沖縄間の移動
首都圏から、遠く海を隔てた沖縄へ行くにはこれまで高額の航空運賃がかかっていました。しかし近年のLCC (Law Cost Carrier) の台頭で、この状況も変わりつつあります。2013年現在、東京・沖縄間に就航しているLCCは、Skymark、Air Asia、Jetsterの3社です。これらのLCCが提供するキャンペーン価格等を利用すれば、東京(成田)から沖縄まで、片道5千円台~1万円台前半程度の価格で移動することができます。またこれにあわせ、東京駅・成田空港間にも格安バス(片道900円)が出ており、沖縄への移動は以前と比べ格段に安くなっています。
また関西方面からも沖縄へのLCCが就航しています。Peach Aviationを利用すれば、関西国際空港から沖縄まで片道4千円台での移動が可能になっています。またPeach Aviation では新石垣空港の開港に伴い、関西国際空港と新石垣空港間を結ぶ格安の直通便も就航させています。
(往路)
東京駅⇒成田空港 900円(京急バス)
成田空港⇒那覇空港 5580円(Air Asia)
那覇空港⇒那覇市街地 260円(ゆいレール)
(復路)
那覇市街地⇒那覇空港 260円(ゆいレール)
那覇空港⇒成田空港 5580円(Air Asia)
成田空港⇒東京駅 900円(京急バス)
合計:13,480円
(往路)
大阪市内⇒関西国際空港 980円(市営地下鉄)
成田空港⇒那覇空港 4990円(Peach Aviation)
那覇空港⇒那覇市街地 260円(ゆいレール)
(復路)
那覇市街地⇒那覇空港 260円(ゆいレール)
那覇空港⇒関西国際空港 4990円(Peach Aviation)
関西国際空港⇒大阪市内 980円(市営地下鉄)
合計:12,460円
沖縄と東アジア主要都市間の移動
現在、沖縄からの国際便としては、台湾(台北)、韓国(ソウル)、香港、中国(上海・北京)への直行便が就航しています。LCCについては、沖縄発のアジア主要都市への直行便はまだ就航していません。LCCを利用する場合は、成田空港や関西国際空港経由で乗り継ぐことになります。だだし、沖縄県の行政機関が積極的な誘致を行っていますので、今後、直通国際線LCCの就航により、アジア主要各都市へ沖縄から早くて安い空の移動が可能になるかもしれません。そうなれば、沖縄への入域者数は飛躍的に伸びることが期待され、アジア各都市との経済的な更なる連携も進んでいくことでしょう。
沖縄とアジア主要都市間の直通便の往復最低価格(例)と所要時間
区間 | 最低運賃(例) 燃油・諸税込み | 航空会社 | 所要時間 |
---|---|---|---|
沖縄 – 台北 | 往復 43,360円 | チャイナエアライン | 1時間25分 |
沖縄 – 香港 |
往復 47,400円 |
香港航空 |
2時間20分 |
沖縄 – 北京 |
往復 50,530円 |
中国国際航空 |
3時間40分 |
沖縄 – 上海 | 往復 50,530円 | 中国国際航空 |
2時間5分 |
沖縄 - ソウル | 往復 40,870円 | アシアナ航空 |
2時間15分 |